烏 (Karasu / Raven)
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Verse 1
子供のころに見ていた漫画の世界はいつも誰かを守って救うことが何より大切だった自分の幼さも知らず大口叩きまくって滴った血の黒さをまだ憶えているPre-Chorus
星の名前を知るたび僕らは大人になった誰にも渡せない秘密が一つずつ増えていった願うだけ強くなるたび眠るのが怖くなったなあ お前には何が見える?Chorus
今だけは誰の声も聞こえない場所へ行こう寄せ書きもそっと机にしまって澄み渡る青い方へ僕らは今日ただ一羽の夢見がちな烏になって光を受けて続くこの道を辿り直していくVerse 2
不意に物置の奥から見つけた古いカセット直書きされていた名前が燻んで消えかけていた携帯電話の中にまだ残ってた写真は何故かその殆ど空ばかりだったPre-Chorus
人が嫌いなあの子に気付けば子供ができた同じ夢を見てたあいつは心を壊していったさよならも言えないままあの人はいなくなったなあ そこからは何が見える?Bridge
子供のころに見た漫画の世界から誰かの為に生きることを教わった上手く言えないけど僕が生まれたのは誰かの為じゃなかったんだVerse 3
紙吹雪を散らそうあの空席を目掛けて更地になった公園でひたすら日が暮れるまで自分の幼さも知らず大口叩きまくって滴った血の黒さをまだ憶えている (Woo)Chorus
今だけは誰の声も聞こえない場所へ行こう寄せ書きもそっと机にしまって澄み渡る青い方へ僕らは今日ただ一羽の夢見がちな烏になって埃まみれで続く路地裏を辿り直していく曲の意味
この曲は、子供の頃に憧れた漫画の英雄のような生き方と、大人になって現実を知った「僕ら」の距離を描いています。誰かを守ることが何より大切だと信じていた幼い頃の自分と、大人になるにつれて増えていく秘密や恐れが、回想を通して静かに語られます。
物語は過去の断片を集めながら進みます。物置から見つかる古いカセットや、ほとんど空ばかりの写真は、忘れかけた記憶と手放せない思い出の象徴です。友人の挫折や、別れも告げられないまま去っていった人の存在が示され、喪失感は次第に深まります。ブリッジでは、誰かのために生きることを教わったはずなのに、本当の自分は誰かのために生まれたのではないと告白する、この曲の転換点が訪れます。
サビに出てくる「烏」は、黒く汚れた現実の中でも夢を見続ける存在の比喩だと考えられます。寄せ書きを机にしまうのは過去の関係をいったん脇に置く行為で、澄み渡る青い方へ向かうことは解放への願いを表します。最後は埃まみれの路地裏を辿り直すことで、理想と現実の両方を抱えたまま前に進む姿が残されます。滴った血の黒さは、取り返せない罪や無垢さを失った痛みを象徴しているのでしょう。
フレーズ解説
- 大口叩きまくって
- To talk big non-stop, boasting — Shows the narrator's youthful bravado before he realizes how immature he was.
- 寄せ書き
- Group farewell message card signed by friends — A symbol of old bonds and goodbyes that the narrator puts away.
- 燻んで
- To become dull and tarnished — Describes a name on the old tape fading with time.
- 夢見がち
- Dreamy, prone to fantasizing — Describes the crows as idealistic dreamers, a key image of the song.
- 路地裏
- Back alley — Contrasts the dusty, gritty reality with the clean blue sky the song reaches for.
楽曲情報
- リリース日
- 2026-06-15
- 作詞・作曲
- 米津玄師 (Kenshi Yonezu)
- プロデューサー
- 米津玄師 (Kenshi Yonezu)